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自動車保険の等級引き継ぎ。手続きの期間は?引き継げる相手は誰?

自動車保険のノンフリート等級は、等級の引き継ぎを有効活用することで保険料をおさえることができます。

等級を引き継ぐケースは大きく以下の3つです。

  • 家族間での引き継ぎ
  • 他の保険会社への自動車保険の乗り換えによる引き継ぎ
  • 買い替えなど車両入替による引き継ぎ

ここでは、各ケースにおける等級引き継ぎの条件や注意点を解説します。

等級引き継ぎの条件

ノンフリート等級は、いつでも、誰に対してでも引き継げるわけではありません。

期間は満期日(解約日)から7日以内

引き継ぎの手続きがおこなえるのは、自動車保険の満期日もしくは解約日から7日以内です。

この期間中に手続きをおこなわなければ、等級はリセットされてしまいます。再び自動車保険に加入する時は、新規の6等級からのスタートになるので注意しましょう。

ただし、新規加入の6等級よりも割引率が不利になる5等級以下の場合は、これに当てはまりません。ちなみに、1~5等級のことをデメリット等級と呼びます。

デメリット等級では、等級がリセットされるのは満期日から13ヶ月経過してからになります。わざとリセットして6等級で保険に加入しづらくするためです。

無事故であっても1等級上がるのは年に1回と考えると、等級によっては13ヶ月でもメリットがあると考えるかもしれません。しかし、その間は自賠責だけで任意保険に加入しない状態が続きますから、リスクは高いと思います。

引き継げる対象は「家族」

等級を引き継げるのは、家族だけです。

注意が必要なのは、自動車保険では、同じ「家族」でも保険・特約の補償範囲や割引条件など、その時々で範囲が異なります。

等級引き継ぎの場合の家族の範囲は以下となります。

  • 契約者(記名被保険者)の配偶者
  • 契約者(記名被保険者)の同居の親族
  • 配偶者の同居の親族

同居していることが最低条件です。家を出て一人暮らししている子どもは引き継ぎの対象にならないので、注意しましょう。

家族間での等級引き継ぎ

「子どもが免許を取得して自動車を購入した」「祖父が免許返納で車に乗らなくなった」など、家族の中で運転者が変わったり、車が増えたり減ったりすることがあります。

その時に、新規で自動車保険に加入したり、解約したりするのではなく、等級引き継ぎを活用することで、全体として保険料を安く抑えることが可能です。

引き継げる家族は同居にかぎる

先ほど書いたように、引き継げるのは同居している家族にかぎります

とはいえ、子どもの免許取得にともない車を買い、新たに自動車保険に加入する。その時に、自分の等級を子どもに引き継ぐケースは少なくないはず。

その場合は、住民票を異動する前、同居している間に等級引き継ぎの手続きをおこなうようにしましょう。

保険始期日によっては自賠責のみの期間が生じる

他社の自動車保険に乗り換える場合は、基本的に満期のタイミングで乗り換えると思います。そうすると、任意保険に未加入の状態は生じません。

しかし、家族間で引き継ぐケースでは、意識的におこなわなければ満期のタイミングで引き継ぐとはかぎりません。引き継ぐ側は保険未契約の期間が生じる可能性があります。

もちろん、強制保険である自賠責には加入しているものの、補償内容で考えると心もとないので、この点には注意しましょう。

保険の残存期間が長ければ、一旦6等級で新規加入し、引き継ぐ元の保険が満期を迎えるタイミングで解約、引き継ぐという選択肢もあります。逆に、残存期間が短ければ、元の保険を解約して引き継ぐほうが良いと思います。

保険会社間での等級引き継ぎ

更新時に、自動車保険を見直したら他社のほうが補償内容が良さそうだとか、保険料が安くなりそうだということがあると思います。

その時にも等級を引き継ぐことで、新規加入よりも保険料を安く抑えることができます。もちろん、デメリット等級ではなければですが。

自動車共済からの引き継ぎはできないこともある

保険会社間の引き継ぎは、通販型(ダイレクト)や代理店型など、形態にかかわらず原則可能です。

しかし、自動車共済から自動車保険への等級引き継ぎは、どこの共済かや乗り換える保険会社によってできないこともあります

例えば、チューリッヒは全労済、JA共済、全国自動車共済(全自共)、教職員共済からの引き継ぎが可能です。

以下の共済からも等級を継承できます。
・全労済(各都道府県共済および全国交運共済・全逓共済・電通共済・森林労連共済・全たばこ生協・全水道共済)
・全国自動車共済 ・教職員共済 ・JA共済

※日本教職員共済の場合には、当社にて契約内容の確認を行なうため、別途、書類をご提出いただきます。
※教職員共済の場合、車両保険を別の保険会社で契約されている場合、当社ではお取り扱いできません。

国内損保からチューリッヒへ等級引継ぎはできる? | チューリッヒの自動車保険

アクサダイレクトも上記に加えて全日本火災共済(旧中小企業共済)からも引き継げます。一方でソニー損保は上記の中で教職員共済からの引き継ぎは受け付けていません。

このように、共済からの等級引き継ぎを受けていない保険会社もあることは注意が必要です。

新規加入の手続きとほとんど変わらない

自動車保険の乗り換えで等級を引き継ぐのは、思った以上に簡単です。新規に加入するときと手続きや用意しておく書類は変わりません。

試しに他の会社で見積もりをとってみると良いでしょう。

どの保険会社の見積もりフォームでも、最初のほうで新規加入か他社からの乗り換えかを聞いてきますので、設問に沿って進めるだけです。

必要になる書類も、新規加入時にも必要な車検証と運転免許証に、現在加入している自動車保険の保険証券が加わるだけです。

車両入替による等級引き継ぎ

車両入替による等級引き継ぎは色々と注意が必要です。

車両入替の手続きはもちろん必要になりますが、それ以前に引き継ぎをおこなえるケースが限られています。

車を譲り受ける場合は相手が誰かによる

自分名義で買い替えて入れ替える場合は特に問題ないのですが、車を譲り受ける場合はその所有者が誰かによって引き継ぐことができません

入れ替える車両の所有者が以下のいずれかの場合にかぎります。

  • 入替前の車両と同じ
  • 記名被保険者と同じ
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者の同居親族
  • 記名被保険者の配偶者の同居親族

家族間での等級引き継ぎと同じ範囲である必要があります。

入替前後の用途車種が同じ区分である必要あり

車両入替で等級を引き継ぐ場合は、引き継ぐ前後の車両の用途車種が同じ区分の必要があります。

例えば、自家用普通乗用車から車両を入れ替える場合は以下の自家用8車種でなければいけません。

自家用8車種

  • 自家用普通乗用車
  • 自家用小型乗用車
  • 自家用軽四輪乗用車
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t超2t以下)
  • 自家用普通貨物車(最大積載量0.5t以下)
  • 自家用小型貨物車
  • 自家用軽四輪貨物車
  • 特種用途自動車(キャンピング車)

自家用普通乗用車からの車両入替でバスのような大型車両や自動二輪には引き継げないのです。また、同じ普通乗用車であっても、営業用普通乗用車と自家用普通乗用車の乗り換えでも等級引き継ぎは不可能です。

とはいえ、基本的には自家用普通乗用車や自家用小型乗用車に乗っている人が多いでしょうから、用途車種に関しては特に引っかかることはないでしょう。

むしろ、思った以上に引き継げる対象範囲が広いと思うかもしれません。